前回の記事ではスピンシンニング加工についても詳しく説明し、ウォーターカップのどの部分をスピンシンニング加工するのかについても触れました。ということは、前回の記事で編集者が言っていたように、薄化加工はウォーターカップ本体の内張りのみに施されるのでしょうか?
答えはノーです。
現在市販されているスピンシン加工を施したウォーターカップの多くは、ウォーターカップのライナーにスピンシン加工が施されているものがほとんどですが、ウォーターカップのライナーのみにスピンシン加工を使用できるというわけではありません。
スピンシンニング加工は、オリジナル製品の軽量化に加えて、ウォーターカップの表面の美しさを高める目的もあります。通常、ウォーターカップのインナーライナーはスピンシン加工で溶接されます。完成品後は溶接跡が目立ちます。したがって、多くの消費者や購入者はこの影響を好まないのです。スピンシンテクノロジーを採用したライナーはまず軽くなり、使用感は一目瞭然です。同時に薄肉加工の際、回転ナイフにより溶接痕がなくなり、内槽は跡が残らず滑らかになり、美観が大幅に向上します。
スピンシンニングの役割は軽量化と溶接痕除去であるため、シェルも溶接加工によるウォーターカップとなります。シェルはスピンシンニングプロセスにも適しています。内側と外側の両方にスピンシンニング技術を使用したウォーターカップはより軽くなります。壁厚が薄くなったことで、二重層間の真空効果が表面でより顕著になります。つまり、スピンシンテクノロジーを使用したウォーターカップの内側と外側の断熱性能が大幅に向上します。
しかし、薄めるにも限界があります。痩せるために痩せるだけではだめです。 304 ステンレス鋼であっても 316 ステンレス鋼であっても、肉厚の許容差には制限があります。背面が薄すぎるとウォーターカップ本来の機能が維持できないだけでなく、カップ壁が薄すぎると層間真空による外圧に耐えられなくなり、ウォーターカップが変形してしまいます。
投稿日時: 2024 年 4 月 22 日